Mac版のGIMPは自作したプラグイン(バッチ処理)、python-fuファイルは作成したあと、フォルダに入れただけでは認識してくれません。
GIMPはもともとwindows用として開発されているため、Windowsであれば、自作したプラグインを専用のフォルダに入れることで、起動時に自動的に認識してくれます。
ところが、Macはファイルごとに実行権限を与えて、GIMPに読み込ませなければいけません。
一手間加える必要があるので、正直面倒。windowsのGIMPでやればいいじゃん!という声が飛んできそうですが、普段Macをメインとして使っている私としては、MacでGIMPを使用したいのです。(笑)
コンソールと実行権限
GIMPにpython-fuを読み込ませるためには、予めフォルダの設定しておく必要があります。そしてフォルダにファイルを保存し、実行権限を与えてやるのですが…
(右側の枠の上のフォルダパスが、自分で管理する用として追加したもの)
私は最初、ファイルに権限を与える作業をGIMP内でやるものだと思っていました。
pythonのこのコンソール画面です。
MacのGIMPの場合、chmod +x ファイル名で実行権限を与えることができます。しかし、python-fuのコンソール画面に入力すると、この通り。エラーらしき文字がでてしまいます。
ググってみると、ファイルに実行権限を与える、ターミナルで実行権限を与えるといった、シンプルな文章で書かれているところが多いので(そういう書かれ方しかされてない)、私はここでハマってしまい、悩みまくりました。
必要なのはMacアプリケーション ターミナル
実はpython-fuをMacで実行する場合、ターミナルというアプリケーションを使い、ファイルがあるフォルダ上で、ファイルの読込、書込、実行の許可を与えないとGIMPが読み込まないんです。
そのコマンドがchmod +x
ここで、コマンドって何?という疑問が出てきますよね。
ターミナルというアプリケーションはコマンドという命令文を打ち込むことで、フォルダやファイルの中身を閲覧できたり、読込や書込といったファイルの属性を決める。などなど、フォルダやファイル操作をするためのものです。
ということで、pythonファイルに実行権限を与えてみたいと思います。
ファイルのあるフォルダに移動する
ターミナルを立ち上げると、このようにMacのユーザー名が出てくるかと思います。モザイク処理をしていますが$マークが出ているところとウィンドウ部分に、自分がつけたMacのユーザー名が表示されます。ここからGIMPのプラグインがあるフォルダに移動します。
移動するためのコマンドはcd
ターミナルを立ち上げたときの最初のフォルダ位置はユーザー名なので、デスクトップに移動する時は、cd desktop と入力し、retunキーを押します…
と言いたいところですが、階層の深いところにファイルを置いている場合、入力するのが手間なので、cdのあとに空白を入力し、そこにフォルダをドラッグしてきます。
(GIMPをインストールした時に作られているデータ格納用フォルダーに移動するのなら、隠しファイルを見つけなければなりません。「シフト + command + .」で隠しファルを表示させてください。ただし、意味あって隠されているので、ここは自己責任で)
(plug-insフォルダがなく、scriptsフォルダと同じ階層に置きたい場合、ユーザー名/ライブラリー/Application support/GIMP/2.10 の中に存在しています。)
これでプラグインのフォルダに移動することができました。
ここで実行権限を与える
フォルダ移動をするときに、手入力でフォルダ指定をすることは可能ですが、ユーザー名から遠いところにフォルダがあると、入力が面倒なのと、フォルダ名に空白を入れていると厄介です。(笑)
さて、フォルダ移動ができた時点で、chmodコマンドを入力です。
【chmod +x ファイル名.py】
xは実行許可のコマンドなので、追加の+を加えて +xになります。
returnキーを押して反応がなければOK。
プラグインフォルダのpyファイルに実行権限が与えられたので、GIMPが読み込むことができるようになりました。
GIMPを立ち上げているなら一度終了し、再度立ち上げて下さい。
ファイル内で指定した場所にプログラム名が出ているはずです。
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